ディズニーの悪役キャラ『ヴィランズ』は、プリンセスに負けず劣らずの人気がありますよね。
ディズニーの公式サイトでも、ヴィランズのページが設けられているほど。
ここでは、
- 白雪姫の魔女
- ピーターパンのフック船長
- 眠れる森の美女のマレフィセント
など、名だたる悪役と名を連ねているのが、ラプンツェルの育ての親であるゴーテルなんです。
他の悪役が、ひたすら悪いやつな反面、ゴーテルに関しては
という声もある、ある意味異色のヴィランズでもあります。
ここでは、ディズニー大好きな私あんぱんじーが、ゴーテルの人の良さや毒親性について改めてご紹介してみます。
『塔の上のラプンツェル』育ての親ゴーテル

ラプンツェルの育ての親、ゴーテルの簡単なプロフィールをご紹介します。
ラプンツェルが小さい頃、王様と王妃様の元からラプンツェルを連れ去り、塔の上に閉じ込めた張本人です。
見た目はこの風貌ですが、実は御年400歳。
なぜ400歳の見た目ではないのかは、追々ご紹介します。
因みに老婆の姿がこちら。

若さを取り戻す方法を知っていて、それによって若さを保っているんです。
ラプンツェルとどういう関係があるのでしょうか?
ゴーテルに育てられたラプンツェル

ゴーテルは、ラプンツェルを塔に閉じ込めたあと、18年間育てています。
18年も育てた時点で「いい人なんじゃないか」という疑問が浮かびます。
しかしそこは、ゴーテルにとって、育てるからこその何かしらメリットがあったからとも考えられます。
それはともかく、ラプンツェルがあれだけ快活で、素晴らしくまっすぐに育ったのは、ゴーテルのおかげと言えます。
と思ってしまいますよね。
映像の中でも、意外と愛情かけてるんだな、と思えるような仲良さげな一面があったりもします。
やっぱり、産みの親より育ての親ってそういうことなのかな?と一瞬思ってしまいますね。
なぜゴーテルはラプンツェルを監禁したのか

そもそも、ゴーテルはなぜラプンツェルを監禁したのでしょうか?
ここが、ゴーテルの若さの秘密ともつながってきます。
ゴーテルはかつて、時間を戻すことの出来る『黄金の花』の存在を知っていました。
これを世間から隠し守っていたのです。
しかしある日、王妃の具合が悪くなった時に、その病状を時間を戻すことによって治そうとした王様が黄金の花を見付けます。
そして、その黄金の花を独占して王妃に使用したため、ゴーテルは黄金の花を失い、代わりに王妃は助かり、その時王妃のお腹の中にいたラプンツェルに、黄金の花の力が宿ったのでした。
その黄金の力が、ラプンツェルの黄金の髪の毛になったというわけ。
つまり、黄金の花を独占しなければ、ラプンツェルを監禁する必要もなかったということなんですよね。
監禁せざるを得なかったそもそもの理由は、ラプンツェルの父親である王様だったということから、
と思う人も少なくないんです。
映画の中では、最終的に髪の毛を切ってしまいますよね。
髪の毛を切る事で、髪の毛の魔法が溶けると共に、ゴーテルからの束縛からも解放されたという結末になります。
ゴーテルはラプンツェルにとって毒親だったのか

実はこのゴーテル、そしてラプンツェルの関係性は、毒親を象徴しているという説もあります。
こんな本も出るくらいです。
「ママはいちばんの味方」
っていう心強い言葉がこんなに怖いとは。
- 私がいないとダメなのよ
- あなたはまだ赤ちゃん
- 外は危険、すぐに騙される
- 全てはあなたのため
というマイナスワードを18年間続けて浴びせると、子どもはどうなるか?
毒親心理カウンセラーの方曰く、
- 主体性を持って生きられなくなる
- 他人に依存するようになる
のだそうです。
その点で言うと、ラプンツェルはかなり良い方に育ったと言わざるを得ませんが、フリンが来るまで外に出ようと行動出来なかったのは、ここに一因があるのかもしれません。
結論、ゴーテルは、自分が毒親だと気付いていない典型的毒親だった可能性はあります。
しかし、その毒親に育てられたラプンツェルが、毒親を持つ子の特徴を持っていない点だけが疑問に残ります。
毒親は、自分自身では「あなたのため」と本気で思っているので悪気が無いところが一番悪かったりするんですよね。
恐らくゴーテルも同様で、いい人のような行動をたくさんしながら、結局は毒親的要素が強い人と言えるのではないでしょうか?
あなたはどう思いますか?
2020年5月1日金曜ロードショーで再び地上波公開です。
今度はゴーテルの毒親素質に注目して観てみるのも、新しい楽しみ方かもしれませんよ。